2017年下半期に放送される朝ドラ「わろてんか」は、オリジナルストーリーだった「ひよっこ」から変わって、またモデルとなる人物のいる物語に戻ります。
やっぱり個人的には朝ドラは、ヒロインのモデルとなる人物のいるストーリーのほうが、時代背景や現実と物語との違いも知ることが楽しめるのでいいですよね。
朝ドラ「わろてんか」で葵わかなさんの演じるヒロイン、吉本せいとはどのような人物なのでしょうか。
今回は2017年秋から始まる朝ドラ「わろてんか」のヒロインのモデル、吉本せいは誰なのかや、物語のあらすじと現実の違いについてもみていきたいと思います。
「わろてんか」ヒロインのモデルは吉本興業創業者!
2017年10月2日から始まる朝ドラ「わろてんか」ですが、今期の朝ドラはヒロインのモデルが実在する物語です。
明治後期から昭和初期にかけての活気あふれる大阪が舞台となっていて、そのテーマは「笑い」となっています。
葵わかなさん演じる主人公藤岡てんは、なんと吉本興業創業者の吉本せいをモデルとしていますです。
明治40年に大阪上町の荒物商、吉本吉兵衛に嫁いだ吉本せいでしたが、吉兵衛の芸人道楽による散財で店が傾いてしまいます。
そこで吉本せいは、吉兵衛の好きな芸人と毎日一緒にいられる寄席を商売にしたら仕事に精を出すと思い、夫婦で天満八軒の一つ「第二文芸館」を買収し、寄席経営をはじめました。
その後は次々に寄席を買収し、男まさりの女傑として知られています。
夫の吉兵衛が亡くなってからは、弟の林正之助と一緒に事業を拡大し、現在のお笑い帝国と言われる吉本興行の基礎を作り上げました。
「わろてんか」のヒロインのモデルとなった吉本せいは、これまでにも何度も小説や舞台として描かれていて、主なものだけでも次のような作品があります。
- 小説
- 山崎豊子「花のれん」1958年
- 舞台
- 「大将と御寮ンさん・二人の夢」(演:国仲涼子)2012年
- 「キミとボクから始まった」(演:海原ともこ)2012年
- 「笑う門には、大大阪」(演:南野陽子)2012年
- 「笑う門には福来たる〜女興行師 吉本せい〜」(演:藤山直美)2014年、2016年
- 映画
- 「花のれん」(演:淡島千景)1959年
- 「横堀川」(演:倍賞千恵子)1966年
- テレビドラマ
- 「横堀川」(演:南田洋子)1966年 – 1967年
- 「心はいつもラムネ色」(演:眞野あずさ)1984年 – 1985年
- 「にっぽん笑売人」(演:小川真由美)1988年
- 「花のれん」(演:宮本信子)1995年
- 「鈴子の恋 ミヤコ蝶々女の一代記」(演:かとうかず子)2012年
さすが吉本興業の創業者というだけあって今までにも数々の作品が演じられてきていますね。
「わろてんか」のあらすじや現実との違いは?
朝ドラ「わろてんか」のあらすじは吉本興業の創業者、吉本せいさんをモデルにしていますが、もちろんドキュメンタリーではなくドラマなので全てが現実どおりというわけではありません。
吉本せいさんの人生をモチーフにしてはいますが、ひとりの女性が愛と笑いと勇気をもって懸命に生きる一代記として大胆に再構成し、フィクションとしてお届けしますというようにNHKで紹介されています。
放送をみてみて、実際の吉本せいさんの人生と、「わろてんか」の藤岡てんの人生の違いを探してみるのも面白いかもしれませんね。
吉本興業創業者で女性興行師の吉本せいさんをモデルに、小さな寄席経営を始め、日本で初めて笑いをビジネスにした女性の奮闘ぶりを描いた物語。
【キャスト】 葵わかな、松坂桃李、濱田岳、高橋一生、 遠藤憲一、千葉雄大、 徳永えり、鈴木京香、広瀬アリス、前野朋哉、藤井隆 ほか(敬称略)— ポーラスター東京アカデミー (@polarstar_tokyo) 2017年6月28日
脚本家の吉田智子さんは、「笑う」ということをテーマに、毎日が楽しい人も楽しくない人も一緒に笑えるドラマが作りたいと思って書いているそうなので、今から放送開始が待ちどうしいです。
「笑い」が物語のテーマとなっていて、また吉本興業の創業者がモデルということもあって、もしかして落語や漫才のお笑いのシーンがたくさんあると思っている方もいるのではないでしょうか。
ところが、制作統括の後藤高久さんによると、確かに笑いがテーマなのですが、その笑いは舞台の上だけでなく、日常の中にもあふれているということで、日常シーンの中の小さな笑いということにも期待がもてますね。
ストーリーがはっきり分かってきたら、物語と現実との違いについても追記していきたいと思います。
まとめ
今回は、朝ドラ「わろてんか」のヒロインのモデルとなったのは誰なのかや、物語のあらすじと現実との違いについてもみてきましたがいかがだったでしょうか。
現在の吉本興業の巨大さを知っていると、始まりが家業を傾けた夫婦が二人で始めたとは、とても信じられませんね。
もちろん、夫婦二人で始めたビジネスの規模をここまで大きくするまでには、数々の苦労やピンチもあったことと思います。
そんな苦労も日常の中のささやかな笑いや面白いことがあったからこそ乗り越えることができたんでしょうね。
吉本興業の創業者吉本せいさんをモデルにした朝ドラ「わろてんか」のスタートを楽しみに待ちたいと思います!